いつもありがとうございます。
今日は特に中学生にはよく話をする(うちの塾生にはどの学年にもしょっちゅう伝えているつもりですが)
「何のために勉強するのか」
「将来はどうなっていたのか」
「どんな職業に就きたいのか」
がよく分からない、という子たちに話をする内容に、最近学んだことがあってそれに少し付け加えてお話をします。
まずこの質問をすると
ほとんどの子たちから「まだわからない」と返ってきます。
フレンズアップでは入会時にこの質問をします。
そこでもはっきり答えられる子とまだ答えられない子がいますが、しっかり考え続けることと伝えます。
間で、ちょこちょことまた投げかけをします。
そうして中3の夏になったときにまた投げかけて
「まだわからない」
と返ってきたら、こう伝えます。
「わからない、わからないって、いつまでわからないでいるつもりなの?」
「気が付いたらあっという間に来世だよ。」
そうして次のような話をします。(私も学生時代に教えてもらったお話です)
「人生において大きな分岐点は3つあります。一つは進学。どの学校の行くか。次は就職。どこで働くか。最後は結婚。誰とずっと過ごすのか。
しかもこの3つの大きなイベントは人生80年、100年時代と言われている今では、人生の手前の方にあることに気が付きましたか。
進学・就職・結婚、それぞれ自分のイメージでは何歳くらいなんでしょうか。
かなり手前、前半の方にあるではないでしょうか。
それにもかかわらず、この3つはその後の人生にずっと大きな影響を及ぼすものです。
進学先での一生の友だち。就職先でのお仕事。そして結婚生活。最近では転職や結婚については様々な意見や価値観がありますが、最初からここが嫌だと思って就職するわけではないですよね。僕はおかげさまで、進学先での友だちには大変恵まれていて、いまでも多くの友人に助けてもらっています。そして前職で鍛えてもらったからこそ今の自分がいます。結婚は砥石です(笑)。」
とまず3つの大きな出来事がそう遠くない未来で起こりうるのだということを意識してもらいます。
特に高校入試や大学入試においてはもう目の前のはずです。
しかし、まだ実感が湧かない。なんとなくになる。
その気持ちもわからないまでもないですが、特に響くのは
「わからない、わからないといって、結婚のときにそうやってなんとなくで決めるのですか。」
「進学先もそうです。なんとなく入れるところ、偏差値が近いところ、雰囲気でよさそうなところ、期限が近付いて決めなきゃいけないから決めるではなく、しっかりここがいいと決めていきましょう。自分がどんな高校生活を送りたいのですか。」
「そして高校生活で嫌な思い、苦しい思い、楽しい思い、うれしい思いをするのは誰ですか」と問いかけます。
「自分です」と返ってきますので、
「そう自分なんです。僕の受験ではありません。みなさんの受験です。僕が代わりに学生生活を送るのも楽しそうですが、それは無理です。通うのは君たち自身だからです。」
「では誰が決めますか。」
と問えば、「自分で決めます。」
とやっと自分事として受けてもらえるようになります。
ここまで来たら、あとはどう考えていけばいいのかそのヒントをお話します。
それが、私が創業の時に学んだ3つの輪です。
・自分は何が好きか
・自分は何が得意か
・相手に喜ばれることはなにか(社会からのニーズ)
この3つの輪で重なっているところで考えましょう。
というものです。
そして、好きと得意では得意を優先してください。
どんなに自分が好きなことでも、それが得意でないと相手に喜んでもらえないからです。
どんなに将棋が好きでも、下手くそならだれも喜びませんし、注目してくれません。
人は社会的動物です。社会の中で生きていきます。他人と関係をもって生きていきます。
だから他人を無視できないのです。
人に喜んでもらえることで自分も生きていく。
それは、たいてい自分が得意なことです。得意ということは、既に他者との比較の中で、よりよくできるということです。
だから他の人がうまくできないことを自分はできるのなら、それを代わりにやってあげる、だから喜んでもらえる。
それが、自分が好きなことならなおさらいい。続けられるから。
というお話です。
最近学んだことというのは、ここに
・自分が楽しいこと
が入るというものでした。
これは、上記の3つの輪だったり4つの輪だったりする考え方はよくあるもので、
好きとか楽しいとか、よく入っているよなと思っていました。
私は同じことのように感じていたので、あまりそこに意識・着目していませんでした。
ふと、好きと楽しいってどう違うのだろうと辞書で調べてみました。
そもそも好きなら楽しいのではないか。
楽しいことなら好きなことなのでは。
と思ったからです。
好き・・・理屈抜きに心が惹きつけられる様子
楽しい・・・その状態を積極的に受けて入れる気持ちが強く、できることならそれを持続したい感じだ
(第四版 新明解国語辞典 三省堂より)
ん?微妙にというかはっきり違いますよね。
好きは、心が惹きつけられていること。楽しいはそれを持続したいと思っていること。
つまり「楽しくて、それを持続したくて、持続しているうちに、どんどんと心が惹きつけられて、好きになっていくのだ」
と気が付いた?思い至ったのです。
楽しい<好き
みたいなイメージです。
だから
・自分が得意なことで好きなこと
・人に喜んでもらえることで好きなこと
という切り口で今まで子どもたちや塾生に話をしていましたが、それがちょっと間違いというか
「自分が何が好きなのか分からない」
となったときに、手詰まりだったのです。
そうではなくて、自分がどんな時に
「楽しい!」
と感じますか。それを大事にしてください。
といえばよかった!と思い至ったのです!!!!!
つまり、やりたいことが見つからない人は
・自分の得意なことを考える
・相手が喜んでくれたことを考える
・自分の好きなことを考える
だったのですが、なかなかふわっとしていてまだよくわからないということにもなりがちですので、
さらに突っ込むと
・自分が楽しい!と思った瞬間はどういうときなのか
・またはこれから過ごす中で楽しいと思った瞬間をしっかり記憶・大事に感じておく
ということを意識・注意すれば、何が好きか、何をやりたいか見えてくるのではと思い至りました。
最後に、「楽しくなるまで繰り返す」という言葉もあります。
好きなことを見つけるのがゴールではありません。
やりたいことを見ることが人生のゴールではありません。
自分が行動していく中で人さまに喜んでもらえるようになって、それで自分もうれしい、そんな人生を送れるのがいいなと思っています。
好きなこと・やりたいことをみつけるのを目的にするのではなく、目の前のことに一所懸命になり、「楽しくなるまで繰り返す」ことで
楽しい→好き→得意→人に喜んでもらえる→自分もうれしい!
となっていきます!
是非参考になさってみてください。
ありがとうございました。
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